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棗
棗はなぜ茶道具なのにナツメと呼ぶのか
棗(なつめ)は茶器の一種ですが、なぜ棗(なつめ)と呼ばれるのか知っていますか?
ナツメはクロウメモドキ科の落葉高木で、果実を果物として、乾燥させ(乾しなつめ)、または菓子材料として食用にし、また漢方薬としても用いられています。その棗に形が似ているから・・・。という理由で、茶道具なのに棗と呼ばれるようになりました。
この棗は、抹茶を入れるのに用いられ、木製漆塗りの蓋物容器の茶道具です。現在では濃茶を入れる陶器製の茶入(濃茶器)に対して、薄茶を入れる塗物の器を薄茶器(薄器)と呼ぶことが多いですが、棗がこの薄茶器の総称として用いられてしまう場合が多いといえます。
この棗ですが、本来は黒漆塗りのシンプルな茶道具でした。装飾的でない造形からは、見所により「名物」として優劣をつけられていた茶入を尊んだ既存の茶の湯への抵抗を読み取ることが出来るといえます。形は、利休型とされる大棗・中棗・小棗が基本形となっていますが、多くのバリエーションがあります。しかし次第に茶入と同時に用いられるようになることで、書院飾りに適した豪華な蒔絵が施されるようになってきています。
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